法改正により2020年夏に有料化が義務づけられたプラスチック製買物袋。京王百貨店では紙製買物袋も有料化し、マイバッグ活用による省資源化に取り組んでいます。2021年度には、この売上金の一部を高尾山の森林再生を行う団体への寄付として活用を始め、2024年度は寄付先に新宿エリア最大の緑地である「新宿御苑」を加え、地域への貢献や自然との共生を進めています。
「新宿御苑」への寄付
2024年の新宿店開店60周年を記念し、私たちが環境保全活動支援のための新たな寄付先として選んだのは「新宿御苑」。新宿御苑は、約18万坪の敷地にヨーロッパ式の庭園と日本庭園が巧みに組み合わされ、桜、バラ、菊をはじめ四季折々の花や植物等が織りなす豊かな自然が多くの人を魅了し、年々来場者を増やしています。
今回の寄付は、新宿御苑の維持管理業務を実施している一般財団法人国民公園協会に対し行いました。当社の寄付をもとに設置されたのは、木製ホワイトボード「きえすぎくん」です。多摩産の管理された木材を使用し都内の会社が製作した地産地消のボードは、2025年6月末に苑内のサービスセンター等に設置され、季節ごとの見どころの案内や来園者のメッセージの寄せ書き等に使われています。
「高尾の森づくりの会」への寄付
当社は、2006年から販売するオリジナルマイバッグの販売で得た利益を、裏高尾で森林再生活動を行う日本山岳会「高尾の森づくりの会」への支援に活用してきました。これまでの植樹・育樹等の実績は苗木に換算すると約3,200本に相当し、2022年3月には、同会より当社の長年の支援に対する感謝状が授与されました。
プラスチック使用削減への取り組み
当社は、行動理念に「かけがえのない地球環境に配慮した企業活動に努めます」と掲げ、省エネルギー、省資源、廃棄物の削減など環境負荷低減の活動を行っています。
近年は、2020年7月に施行された「改正容器包装リサイクル法」で有料化が義務づけられたプラスチック製レジ袋に加え紙製買物袋も有料とし、お客様にマイバッグの利用促進と廃棄物削減のご協力を仰いできました。有料化前と有料化後の買物袋の使用量はおおよそ3分の1に減っていて、マイバッグが定着していることがうかがえます。
2022年4月に施行された「プラスチック資源循環促進法」に対しては、お客様に無償でお渡ししている特定プラスチック使用製品(百貨店業の対象:カトラリー類、ハンガー、衣類カバー)の提供量削減に取り組むため、弁当等をお買上の際にお渡しするスプーンの木製への変更やジャケットやコートを包む衣類カバーのファスナーをなくすなど、プラスチックの使用を減らしています。