
2021/08/25
アイロンの電気代は?5つの節電方法とおすすめアイロンも!

アイロンは、仕事用のYシャツやお気に入りのおしゃれ着などを美しく保つため、日常的に使用する家電製品です。特に主婦や一人暮らしの男性は、使用する頻度が高いでしょう。アイロンの電気代が気になる人や、できれば節電したいという人は少なくありません。
そこで今回は、アイロンの電気代と、電気代の節約方法を解説します。節電におすすめのアイロンも紹介するため、積極的に電力節約に取り組みたい人はぜひ参考にしてください。
1.アイロンの電気代はどれくらい?
家電の電気代は、以下の計算方法を使って算出することができます。以下の式に自分が持っているアイロンの情報を当てはめて求められた値が、アイロンの電気代です。実際に数字を入れてみましょう。
●アイロンの電気代
消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代(円/kWh)=1時間あたりの電気代
アイロンの電気代の具体例は、下記のとおりです。
●【消費電力:1,200W】【使用時間:1時間】【1kWhあたりの電気代:27円(※)】のとき
1,200(W)÷1,000×1(h)×27(円/kWh)=32.4円
アイロンの消費電力は、1,200Wが一般的です。使用時間が1時間である場合、「新電力料金目安単価」から1kWhあたりの電気代を27円/kWhと仮定すると、アイロンの電気代は32.4円となります。
ただし、電力会社や料金プランによって、計算式と実際の電気代は異なる点に留意してください。
2.アイロンの電気代を節約する5つの方法
アイロンは、1時間の使用で32.4円です。家計に大きな負担をかけるほどではありませんが、例えば年間で見ると決して安い金額とは言えません。年間で見た場合、掃除機や食器洗い乾燥機を1時間使用した際の電気代よりも高くなるケースもあります。
アイロンの電気代は、少しの工夫で抑えることが可能です。これから紹介する5つの節約ポイントを実施し、節約に役立ててください。
2-1.まとめてアイロンをかける
アイロンは、一度にまとめてかけたほうが、消費電力が抑えられ節約に繋がります。
アイロンを使用する際、もっとも電力を消費するときは、使用前の冷たい状態からアイロンがけが可能な温度まで温めるときです。温度を維持するために、電力はそれほど必要ありません。
家庭によって洗濯物の多さは異なりますが、アイロンがけの必要なものはまとめて洗濯するなどの対策をして、アイロンがけの頻度を減らすことが重要です。
2-2.アイロンがけの順序を工夫する
前述のとおり、アイロンを温める際には多くの電力消費を伴います。そのため、アイロンをかける順番を意識することが節電に繋がります。
ほとんどのアイロンは「低温」「中温」「高温」から温度設定できる、温度調節機能が付いています。最初から高温にすると消費電力が大きくなるだけではなく、十分温まるまで待たなければならないため時間のロスが生じます。
まずは低温に温度調整し、低い温度でもシワを伸ばせるポリウレタン・アクリルからアイロンをかけましょう。次に、中温でナイロンやポリエステル、レーヨンの順でアイロンがけをし、最後に麻や綿などシワの伸びにくいものを高温で伸ばします。
このようにアイロンをかける順番を決めれば、温度を上げている最中に作業ができるため、待つ時間をなくせる上、電力の節約もできます。また、アイロンのスイッチを入れる前に、素材ごとに順番に並べておくとスムーズにアイロンがけが行えます。
また、ハンカチなどの小物類は余熱でシワを伸ばせます。高温のアイロンがけが終わったら、スイッチを切って小物類に取りかかりましょう。ハンカチは1枚ずつではなく重ねてアイロンをかけると、手間と時間が省けます。
2-3.アルミコーティングのアイロン台を使う
アイロンの節電は、アイロンがけの方法だけではなくアイロン台の工夫によっても行えます。
アルミコーティングのアイロン台を使うと、節電効果があります。アルミニウムは熱伝導率が高く、アルミコーティングのアイロン台を使うことで、短時間でシワを伸ばすことが可能です。
アイロンがけの際は、アイロン台の反射熱で上下から挟み込むようにアイロンをかけられるため、十分な温度でなくてもシワを伸ばしやすくなるでしょう。
2-4.洗濯時のシワを減らす
アイロンを行う前の洗濯の段階にも、気を付けるべきポイントがあります。洗濯時のシワを減らすことで、アイロンがけの時間を短縮し、節約に繋げることが可能です。
洗濯機で洗濯する際は、脱水時間を短くしましょう。脱水時間が長いとシワが付きやすくなります。洗濯物の量に合わせて、適切な時間で脱水を行うことがポイントです。
洗濯物の脱水が終わったら、なるべく早めに干しましょう。洗濯物を干す際にあらかじめシワの付いた部分を伸ばしておくことで、シワが減りアイロンがけの時間を短くすることができます。また、あらかじめ洗濯乾燥機を用いて乾燥させておくことも、時間短縮に効果的です。
2-5.シワになりにくい衣類を選ぶ
初めからシワになりにくい衣類を選ぶことも、アイロンの節電に効果的です。
シワができにくい素材は、主に下記の4つがあります。
素材 | 特徴 |
---|---|
ポリエステル |
|
ポリウレタン |
|
ナイロン |
|
ウール |
|
一般的に合成繊維(化学繊維)でつくられた服はシワになりにくく、シワを取りやすいとも言われています。また、従来シワができやすい素材でも、最近は特殊加工でシワを防ぐことが可能です。
素材のほか、華やかな総柄などのシワそのものが目立ちにくい服を選んでも良いでしょう。
3.【電気代を節約したい方向け】アイロンを選ぶ際のポイント
アイロンの電気代を節約するためには、素早くシワを伸ばし、アイロンの使用時間を減らすことが重要です。アイロンの使用時間を減らすためには、アイロン選びにも注目しましょう。
アイロンを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
●コードの有無
アイロンには、電源コードがある機種と、電源コードがない機種があります。コードレスのアイロンはスタンドで蓄熱が必要で時間がかかる一方、コードが付いたアイロンは蓄熱中でも使用できるため、時間短縮に繋がり節電が可能です。
●アイロンの重さ
アイロンに重さがあると、洋服がプレスされシワが伸びやすくなります。重すぎると扱いにくく効率低下に繋がりますが、ある程度の重さがあるアイロンを使用すれば効率的に作業することが可能です。
●スチームの性能
スチームの量が多いと、シワを伸ばしやすく、消臭効果も期待できます。高温だけではなく中温でスチーム機能を使用できるものもあり、当て布の代わりにスチームを活用すると短時間でシワを伸ばせます。
●アイロン面の素材
アイロン面に使用されている素材によってかけ心地が異なり、チタンやセラミックなどは布滑りが良く、時間短縮を期待できます。チタンやセラミックは価格の高いものが多く、フッ素系は比較的安価です。メーカーによっては独自開発の素材を採用しているところもあります。
3-1.節電におすすめのアイロン2つ|グリーン住宅ポイントで交換できる!
グリーン住宅ポイント制度とは、地域経済の回復を図ることを目的として、創設された支援制度の1つです。省エネ性能など一定の水準をクリアしている住宅の購入やリフォームを行い、ポイントの申請をすると、内容に応じてポイントが付与されます。
最後は、グリーン住宅ポイントで交換できる、おすすめのアイロンを2つ紹介します。
●【東芝】コードレススチームアイロン 美(ミ)ラクル La・Coo(ラクー) 交換ポイント:8,000
https://www.keionet.com/info/jyutakupoint/product/e8314-0085/index.html
こちらのアイロンは小回りがきき、シルバーチタンコートでかけ心地も良いため、スムーズにアイロンがけを行えます。また、スチームの強さを洋服の素材によって調節でき、ポイントプレスもできるため、短時間でしっかりとシワを伸ばすことが可能です。
●【T-fal】フリームーブミニ 交換ポイント:15,000
https://www.keionet.com/info/jyutakupoint/product/e8314-0088/index.html
軽量かつセラミック加工されたかけ面である上、大量のスチームを出すことができるため、軽く滑らせるだけでシワを伸ばすことが可能です。また、オートオフ機能が付いており、約8分間使用せずに放置すると自動的に給電が止まる仕組みになっています。
まとめ
アイロンの電気代を節約するためには、アイロンの使用時間を減らすことが効果的です。まとめてアイロンをかけたり、アイロンがけの順序を意識したり、洗濯時になるべくシワを減らしたりと、少しの工夫で時間の短縮が可能です。
また、グリーン住宅ポイントを使用して、消費電力を抑えることのできるアイロンを購入する方法もおすすめです。アイロンを選ぶ際は、滑りの良さや程良い重さ、スチーム機能などに注目し、節電のプランを立てて選ぶことがポイントです。
アイロンは日常的に使用する家電であり、アイロンの電気代を抑えることは、長い目で見れば節約効果が高いと言えます。すぐに取り組むことができる節約術も多いため、今回の解説を踏まえ、ぜひアイロンの使用方法を見直してみてはいかがでしょうか。