駅弁大会への道

海外駅弁第3弾は、タイで人気の家庭料理に決定！

「タイのいかめし」（2001年）、「台湾懐旧弁当」（2003、2004年）に続く、海外駅弁第3弾。今回お届けするのは、タイの「ガパオラートカーオサイクロン（豚肉とタイバジル炒め弁当）」に決まりました！
タイは文化的に日本と共通している所があり、食に関しても日本人に受け入れやすいものが多いですよね。今は、若い女性を中心に人気も高いですし。色々と調べた結果、タイの家庭の味ともいえる、挽肉とバジルを炒めた料理のお弁当が、駅でもよく売られているということが分かったんです。そこで私は、本場の味を確かめるために現地へ飛びました！

理想の味を求めて、いざタイへ！駅弁三昧の強行スケジュール

まずは、国内最大の駅ファランポーンへ向かいました。そこから列車で北上しながら、各駅で目当ての駅弁をひたすら買い求める旅です。タイの駅は、車内とホームでは別々のライセンスで駅弁を販売していますが、小さい所では、近所の人が手作りのお弁当を販売しているところを見かけました。それぞれ、味も微妙に異なるんですが、共通しているのはとにかく辛いこと！辛さと戦いながら食べているうちに、段々理想の味のイメージが固まりました。
辛さは少し抑える代わりに、味に深みを出したい。そうすれば、本場の味を求める方にも、タイ料理になじみのない方にも喜んでもらえるはずだ、と。
でも、ハードな出張でしたね。タイの鉄道は時刻通りに来ないことが多く、あせることもありました。それに実は私、パクチー（香草）の独特の香りが苦手で・・・。今回のお弁当には入っていませんが、他のタイ料理にはよく使われているので苦労しました。

本場の味を見事にアレンジした、タイの駅弁が完成！

日本へ戻り、いよいよお弁当製作のスタートです。調理を担当するのは、タイ料理店「スパイスロード」のスタッフ、ペンスイ・味澤さん。初の海外駅弁の企画で「タイのいかめし」の情報を提供してくださった方で、第1弾に続き今回も製作をお願いしました。ペンスイさんには、できるだけ本場の味を生かしながら「辛さを控えてうま味を出す」というオーダーを出して、味のイメージを伝えました。
そして、いよいよ試食です！この日はテレビの取材が入っていたため、カメラの前でひと口目を食べたのですが・・・おいしい！！タイの駅で食べたお弁当の味が舌に蘇り、自然にその言葉が出ました。辛さが程良く調整されたことでうま味がきわ立ち、コクのある味に仕上がっています。「後ひく辛さ」とはこのことで、コメントできないほど口に頬張って、注意されたほどです（笑）。
とにかく理想通り、タイ料理が初めての方にも、本格志向の方にも、自信を持っておすすめできるオリジナルのタイの駅弁ができました！
駅弁の担当になってから、毎日がめまぐるしく過ぎていましたが、ようやく自分の仕事がかたちになった瞬間でした。

日本テレビ「ニュースプラス1」で、京王の駅弁大会が特集されることになり、この日はペンスイさんが調理したお弁当を、栫バイヤーが試食する場面の撮影となりました。
リポーターの方は、映像では伝えられない「香り」を詳しく描写するあたり、さすがはプロです！一方の栫バイヤーは、ディレクターの指示に目をキョロキョロさせて、どこかぎこちない様子。しかし、出来上がったお弁当を口にすると徐々に緊張もとけて、思わず食べ過ぎてしまう場面もありましたが、何とか無事に撮影は終了しました！

放映日時： 12月22日（木）17：25～19：00
日本テレビ系列「ニュースプラス1」

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ご家族の皆様で、駅弁大会を楽しんでいただきたいと思い、今大会ではお子様向けの「キャラクター弁当」を集めました。お子様には「旅情」といえる感情はまだないですし、やはりかわいいキャラクターものが親しまれますね。また、デザインの凝った容器は、大人のコレクターの方にも注目されているようです。
この機会に、ご家族揃ってご当地の個性豊かな「キャラ弁」をお楽しみください。