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駅弁大会への道 TOPにもどる 第41回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会 2006年駅弁大会は終了しました。
駅弁と過ごしてきた10年
駅弁大会を担当して10 年。名物企画「駅弁対決」や「廃線駅弁」の立ち上げから関わってきた丸井統括マネージャーに、
10年の歴史と今後の展開を聞きました!
−駅弁大会にはさまざまな企画がありますが、名物の「駅弁対決」はどのように誕生したのですか?
新しい企画は、大会終了後に催事・食品・広報などの全担当者が集まる「反省会」の場で出し合います。当時はちょうど「料理の鉄人」や「どっちの料理ショー」など「対決モノ」のTV番組が人気で、「これを駅弁でやってみては?」という話が出ましてね。でも、たくさんの案が出る中でも実現するのは1〜2割。「対決」も「何を出したらおもしろいか?京王らしいか?」ということを追求して、ようやく97年に第1弾の「マス対決」が実現しました。
それからは、お客様の方でも「次は何対決?」という期待をしていただいて、今大会で9回目を迎える定番企画として続いています。
催事担当 統括マネージャー丸井
名物企画「駅弁対決」これまでのテーマ
−今までで、印象に残っている対決は?
第3弾の「牛肉対決」ですね。「東西牛肉対決 米沢牛VS但馬牛」という企画でしたが、当時は、なぜ西は松阪牛や神戸牛じゃないんだという声もありました。でもそれらのブランド牛は但馬牛がルーツなんです。それでぜひ「但馬の里和牛弁当」にお願いしたいと思い、神戸に飛んだんですが、製造元の福廼家さんは本当にのどかな山の中にあって(笑)、夜には飲食店が閉まってしまい困りました。地方への出張は、東京の感覚では通用しないですね。
大会では、米沢の新杵屋さんの「牛肉どまん中」に軍配が上がりました。でも、福廼家の社長さんはアイデアマンですし、敗れたことも糧にして次々新しい弁当を提供していただいています。
東西牛肉対決
「対決」といっても、勝ち負けを競うことが目的ではありません。同じ「牛肉」や「カニ」でも、地域によって素材の種類や調理法もちがう。そのおもしろさを紹介して、お客様ご自身に食べ比べていただきたいと思っているんです。全国から名物が集まる駅弁大会ならではの企画なんですよ。
−この10年間で、大変だったことは?
第1弾 「鱒対決
 第33回大会(1998年)
第2弾 「東西かに対決」
 第34回大会(1999年)
第3弾 「牛肉対決」
 第35回大会(2000年)
第4弾 「鰻対あなご
 秘伝のたれ対決」

 第36回大会(2001年)
第5弾 「東西とり対決」
 第37回大会(2002年)
第6弾 「貝三昧 牡蠣 対
 北寄貝 対 帆立貝」

 第38回大会(2003年)
第7弾 「親子弁当対決 鱈・たらこ 対
 鰊・数の子 対 鮭・いくら」

 第39回大会(2004年)
第8弾 「豚豚対決」「鯛めし対決」
 第40回大会(2005年)
山ほどあります(笑)。でも一番堪えたのは98年大会の大雪!交通機関がストップして、実演弁当の具材も、輸送の駅弁も届かなくて。やっと届いたと思っても、肝心のお客様がご来店できず、随分売れ残りました。開催は1月ですし、天気のことだからしょうがないんですが、あれは辛かったです。
それと、03年の「海外駅弁」企画の「台湾懐旧弁当」ですね。弁当探しに数年かかり、最後は「運」で実現したような企画でしたが、フタを開けてみたら、爆発的な売れ行きでした。開店前に1,200人ものお客様が並び、整理券は開店と同時に終了。最後の方にお並びの方が実際に駅弁を受け取るのに、何時間もかかってしまうという状態です。それが会期中ずっと続き、お客様には毎日お叱りをいただきました。朝10時半で既に売り切れ、なんて考えられないですからね。その混乱の中でも事故が起きず、無事に終わって安心しましたが、もう一度運営方法を考え直す必要があることを実感した出来事でした。
−この10年間で、うれしかったことは?
あるとき介護施設の方が見えて、お弁当を大量に作ってほしいと言われたんです。お話を伺うと、いつもは黙々と食事しているお年寄りの方たちが、駅弁だと「私の地元の弁当だ」とか「新婚旅行で行ったなあ」なんて、話が弾むそうなんです。
それを聞いて「ああ、駅弁てすごいな」と思いましたね。昔は「旅」といえば、列車に揺られて駅弁を広げて、というものでしたから、ご年配の方ほどたくさん想い出があるのでしょう。
想い出といえば、01年の「廃線駅弁」企画で再現した旧樺太の弁当もそうでした。何とか情報を集めて再現し、当時の味を知る引き揚げ者の方々に試食してもらったところ、弁当を手に涙される方もいて。駅弁は、ふるさとや、旅先の想い出を呼び起こすものなんだと、感動しましたね。
復活!「廃線駅弁」シリーズ
第1弾  北海道 旧名寄(なよろ)本線/
 上興部
(かみおこっぺ)

 「やまべ寿司」第32回大会(1997年)
第2弾  北海道 旧渚滑(しょこつ)線/
 渚滑駅

 「帆立めし」第35回大会(2000年)
第3弾  旧樺太線/知取(しりとり)
 「御弁当」第36回大会(2001年)
第4弾  北海道 旧天北(てんぽく)線/
 浜頓別
(はまとんべつ)

 「お弁当」第37回大会(2002年)
−これからの駅弁大会は、どのように展開していきますか?
定着してきた「対決」企画は、そろそろ次の手を考えたいですね。「海外駅弁」は、ヨーロッパなど今まで取り上げていない国の弁当を求めて、今スタッフが東奔西走しています。
今回で駅弁大会は第41回を迎えますが、スタッフがそれぞれの個性を生かし、アイデアを出し合って、よくここまでやってきたなあと思います。今や全社を挙げてのスケールの大きなイベントです。これまでがそうだったように、これからも一人ひとりが新しいアイデアを出し合い、常に新鮮さを感じられるイベントにしていきたいと思っています。
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京王の駅弁大会の舞台裏が、1冊の本になっています!百貨店のスタッフはもちろん、駅弁業者、炊飯業者など、駅弁大会を支える人々の熱い思いや、「廃線駅弁」や「海外駅弁」企画で生まれたドラマなど、このサイトで紹介しきれないエピソードも満載。本に登場する丸井統括マネージャーは「発売直後、お客様にサインや写真撮影を頼まれて驚きました(笑)」と語ります。これを読めば、駅弁大会をよりいっそう楽しめるはず!ぜひ、書店でお求めください。
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