有名駅弁と全国うまいもの大会

おかげさまで50周年 京王百貨店

豪華海鮮対決

明治21年、竹の皮に包んだ握り飯の駅売りからスタートした東華軒。創業からの伝統を守りつつ、新しい味にも積極的に挑戦し続けています。「東華軒史上、最も豪華」という見た目も美しい駅弁について、ご担当者様にうかがいました。

ー輸送駅弁ではお馴染みの東華軒さんですが、実演販売ははじめてなんですね。
そうなんです。京王さんの駅弁大会は、お客様はもちろんメディアにも注目されていますので、非常に大きな責任を感じております。初めての実演販売で緊張と不安でいっぱいですが、当社の前に行列ができたらうれしいなと淡い期待も抱いております(笑)。
そのためにも今回販売する「海の膳 鮑」という自信作をお客様においしく召し上がっていただけるように、しっかりとしたものをお届けしたいです。

ー宝石箱のような駅弁「海の膳 鮑」が生まれた経緯を教えてください。
当社は小田原にあるメーカーですので、人気No.1、2の「特選 小鯵押寿司」「鯛めし」をはじめ、海の幸を使った駅弁を得意としているので「豪華海鮮対決」のお話をいただいたのも、この点をご評価いただいたのではないでしょうか。
テーマが「豪華さ」でもありましたので、駅弁にはなかなか使えなかった高級食材「鮑」をメインに、「金目鯛」や「さくらえび」も贅沢に盛りつけようと考えました。
豪華な見た目もそうですが、洗練された味わい、具材のバランスにも注目してください。

ー今まで以上にこだわられたこと、ご苦労されたことはありますか?
いちばん気を使ったのはもちろん「鮑」です。素材の持ち味を活かし、時間が経っても柔らかくておいしい味つけ・調理法には徹底してこだわりました。
「鮑」は食べやすくスライスしてありますので、ひと切れずつ旨みを噛み締めていただければと思います。

ーどのような「対決」を期待されていますか?
駅弁メーカーは、昔に比べどこも厳しい環境におかれています。オートメーション化すればいいという声もありますが、私たちは人の手を使うからこそのおいしさや安心感があるという信念をもって商品をお客様に届けています。
全国各地で奮闘されている同志との対決は、駅弁ファンを増やすという共通の目的をもった挑戦でもあります。地方のメーカーが、本大会のように多くの注目を集める機会というのはまれですから、「駅弁って地域の様々な個性が凝縮されていて、とてもおいしいものなんだ」ということが伝わればうれしいですね。 それでも対決するからには「負けたくない」というのが本音です(笑)。

ー当駅弁は熱海駅で販売予定なのですね。
はい。数量限定ではありますが1,980円の「海の膳 鮑」にお客様がどのような反応をされるのか興味深いところです。弊社で販売している駅弁の単価はおおよそ1,000円前後です。ほとんどの方がお気に入りの弁当をご購入されているなか、この「海の膳 鮑」がお客様に支持されるかどうか。

東華軒の駅弁製造工場。ここから数々の名作駅弁が生まれています。

当地の名勝といえば、やっぱり小田原城。戦国時代から江戸時代にかけての平山城で、北条氏の本拠地としても有名です。

地元に根づいてこその駅弁でもあると思いますので、様々な可能性を探っていきたいと考えています。

ー最後に、駅弁ファンの皆さまにメッセージをお願いします。
東華軒史上、最も豪華な駅弁が誕生しました。
「鮑」はもちろん、「金目鯛」や「さくらえび」など、食材それぞれの持ち味をお楽しみいただき、伊豆の海をイメージしたそのアンサンブルにもご注目ください。

ーありがとうございました。

  • 海の膳 鮑
  • (静岡県 東海道新幹線/熱海駅)
    税込1,980円
    販売場所【B-4】
    各日500食販売予定
  • イクラを添えた煮アワビや、金目鯛の塩焼き、さくらえびの煮付けなど、ボリュームたっぷり。茶飯が海鮮のおいしさを引き立てます。