有名駅弁と全国うまいもの大会

おかげさまで50周年 京王百貨店

名人夢の競演

旬の素材を使い、細やかな気配りに満ちあふれた料理を提供し続けるイタリアンの若きカリスマ・神戸先生。
肉好きを自認されるシェフ自らが「満足のいく弁当になった」と語る今回の駅弁には、和牛一頭買いというエピソードも。そのこだわりに迫ります。

ー駅弁のコンセプトと、そこに込められた思いを教えてください。
コンセプトは「青森の食材を取り入れたイタリアン弁当」です。
私はフィレンツェにある『エノテカ・ピンキオーリ(※)』で修行したことがあり、そのとき学んだトスカーナ料理は、シンプルで豪快なのが特徴でした。今回のお弁当ではこの経験を活かし、青森の食材を大胆に使って表現しました。

※ エノテカ・ピンキオーリ
伝統的なトスカーナ料理に、フレンチの要素を加えて仕上げた料理の数々は、さまざまなグルメ本で高い評価を受け、世界中の食通たちから一目置かれています。神戸先生はこのお店で、4年にわたり腕を振るいました。

ー山梨県出身の神戸先生が、青森県の食材を採用されたのはなぜですか?
東日本大震災のあと、復興のお手伝いとして東北で炊き出しをしたことがありました。その際、東北各地の食材に惹かれまして。今回の企画では、ぜひ青森県産の食材を使いたいと思い、吉田屋さん(※)とのコラボレーションに至りました。

※ 吉田屋
創業明治25年、八戸駅開業とともにのれんを掲げた駅弁製造・販売の老舗。古いのれんの味を大切にしながらも、新しい時代にマッチした料理づくりにも積極的に取り組まれています。

ー気になる中身について、いくつか解説してください。
僕が肉好きということもあって、青森県産の和牛を贅沢に使うことにしました。
今回は吉田屋さんの心意気で一頭買いしていただき、質のいい材料を仕入れられたんですね。そこでレシピを考えたとき「タリアータ(薄切りにした肉料理)にするのが、やはりいちばんうまい」と思ったので、メインのひとつを「イタリア風すき焼き」にしました。
満足のいく弁当になったと思っています。

ー駅弁という料理に対する認識、駅弁の思い出などをぜひ。
記憶に残っているのは、盛岡駅で買った前沢牛弁当です。もともと甘辛い味つけは苦手だったのですが、そのお弁当の味つけはとても上手くて、美味しかった。
駅弁はいろいろな食材を使っているので、とても面白いと思っています。

ー駅弁大会ファンの皆様へ、メッセージをお願いします。
たくさんの方にイタリアンのおいしさを知ってもらいたくて、ヨーロッパではメジャーに使われるトリュフを入れて香りよく、そして、イタリア料理ならではのバルサミコ酢を使って風味豊かに仕上げました。
駅弁ファンの皆様に、青森の食材とイタリアンのおいしさの両方が伝われば、大成功だと思っています! ぜひご堪能ください。

ーありがとうございました。

  • 神戸勝彦 監修・プロデュース
  • トリュフ風味牛タンと
    牛肉のイタリア風
    すき焼き弁当
  • (青森県 東北新幹線/八戸駅)
    税込1,480円
    販売場所【B-3】
    各日800食販売予定
  • 牛タンのタリアータ トリュフ風味と、バルサミコ風味の牛肉すき焼きの2種類を贅沢に。にんにく入りサフランライスとの相性も抜群です。