京王百貨店の象徴

創業当時から現在に至るまで、
当社の思いを表す、京王百貨店の原点。

京王百貨店が誕生したのは、日本中が経済発展と国際社会への復帰に心を躍らせたであろう、1964年の東京オリンピックと同じ秋のこと。
閉会式から1週間後、という一大イベントの熱気冷めやらぬ中で迎えた開店当日は、百貨店のオープニングとしては空前の動員数といわれる45万人が来店した、という記録が残っています。

創業時から使用し続けている「シンボルマーク」と「包装紙」には、当時から現在に至るまで変わらない、私たちの思いが表現されています。

  • シンボルマーク
    京王の「王」の字を想起する王冠をかたどった当社のシンボルマークは、商品を中央に掲げる姿や、両親がこどもを両側から大切に取り上げる姿の連想とともに、「お客さま」「お取引先の皆さま」「一緒に働く従業員」の三者が、「手を取り合い、ともに発展を」という願いを込めて考案されました。
    ステークホルダー(さまざまな関係者の皆さま)とともに歩み、共存共栄の実現をめざす、という企業の姿勢は、創業者が大切にした「和と誠」の精神と、当社の社会性、先進性を表現しています。
  • ハトの包装紙
    当社が依頼した「ハト」と「青」を用いて包装紙を制作したのは、アメリカのグラフィック・デザイナー、ソール・バス氏。候補には、ハトを平和の象徴として世界に知らしめたパブロ・ピカソ氏もあがりましたが、最終的には映画のタイトルバックや日米の企業ロゴなどを数多くデザインしたバス氏に依頼しました。

    当時の担当者は、ハトを「幸せや喜びを運ぶ使者」と考えました。「商品を購入されたお客さまの幸せが、そのご家族の幸せとなり、幸せなご家族の集まった街は、街全体が幸せで包まれていく。そうしたお客さまの幸せに貢献することが、小売業の最終的な使命である」。
    小売業として、また、京王グループの一員として、来店されるお客さまや沿線の皆さまの生活に寄与していきたい、という昔も今も変わらぬ想いが、このハトの連なりに込められています。