京王百貨店 特徴ある取り組み | 04

誰もが過ごしやすい館内設計誰もが過ごしやすい館内設計

百貨店の中でも
「親しみやすい」「入りやすい」と言われる当社。
品ぞろえはもちろんのこと、
新宿店では館内設備にも
ちょっとした工夫を凝らしています。
どなたでも過ごしやすく、
お買い物しやすい環境を目指した
内装や設備面の
ユニバーサルデザインについてご紹介します。

ユニバーサルデザインを
店内にも

年齢や障害の有無、国籍などを越えて、誰でも使いやすい設計のことを「ユニバーサルデザイン」と呼びます。新宿店では、1階正面入口の段差のないスロープ、通路幅の広い化粧室などが代表的です。また、日本の商業施設としてはかなり早い時点で取り入れた「ピクトグラム」もその一つと言えます。

※当ページの書体にも「ユニバーサルデザインフォント」を
採用しています。

  • 正面入口
  • 正面入口
  • 2006年の改装で、段差のないスロープに変更した正面入口。休憩できるベンチもあります。
  • 化粧室
  • 化粧室
  • 1~8階の男女トイレのすべてに、車いすやベビーカーで入室できる個室と、おむつ替えのできるベビーシートが。介助が必要な方も安心の広々とした個室「ハートフル多機能トイレ」も1〜8階に設置しています。

ピクトグラムとは

トイレや階段、非常口など、館内設備のサインとして使われる絵文字のことを「ピクトグラム」と言います。ピクトグラムが日本で導入されたのは、1964年の東京オリンピックでのこと。日本語が分からない外国の方に向けて開発されたそうです。遠目でも分かるピクトグラムは日本人にとっても重宝しますよね。
日本のピクトグラム元年ともいえる1964年は、新宿店がオープンした年でもあります。内装を担当したインテリアデザイナー・剣持勇氏はオリンピックデザイン委員でもありました。閉会式から数日後にオープンした新宿店にも、当然ピクトグラムが導入されました。

  • 1964年当時のピクトグラム
  • 1964年当時のピクトグラム
  • 現在のピクトグラム
  • 現在のピクトグラム

ユニバーサルデザインへの
取組例

① エスカレーターの
速度がゆっくり

新宿店のエスカレーターの速度は、「両手がふさがっていても乗りやすい速度」に設定されています。一般的に駅や商業施設のエスカレーター速度は27〜30m/分と言われていますが、新宿店のエスカレーターは22m/分と25m/分の2種類。特に人通りの多い地下の食品フロアから1階のエスカレーターを、ゆったり速度の22m/分としています。
ショッピングバッグや杖をお持ちの方、小さなお子様連れの方…さまざまなお客様がいらっしゃる百貨店だからこそ、どなたでも安全に安心してお過ごしいただけるように、との想いからです。同様に、エレベーターのドアの開閉速度も延長し、12〜16秒とゆったり乗り降りいただける速度としています。

  • エスカレーター
  • エスカレーター
  • 優先エレベーター
  • 優先エレベーター
  • エレベーターには、車椅子やベビーカーなどのお客様の優先エレベーターもご用意。20年4月に、より分かりやすいピンク色の塗装に変更し、英語や中国語など多言語表記になりました。
② コスメカウンターの
椅子が低い
  • 化粧品カウンターのスツール
  • 化粧品カウンターの椅子
  • 化粧品カウンターで一般的なのは、スツールなどの座面の高い椅子ですが、新宿店では違います。座面が高いと、背の高い方やちょっともたれかかりたい時に便利ですが、背の低い方やゆっくり説明を聞きたい時には、低めの椅子が安心です。新宿店では背もたれのある低めの椅子を約7割、高めの椅子を約3割、の割合でご用意しています。
③ ベビー休憩室には
調乳用温水器も
  • ベビー休憩室
  • ベビー休憩室
  • 7階にあるベビー休憩室には、小さなお子様がハイハイなどして過ごせるフラットスペースと、授乳室5室、おむつ替え台8台のほか、離乳食を温められる電子レンジやお子様向け飲料自販機などを完備。粉ミルクの調乳用の調乳用温水器もあります。
  • ベビー休憩室

*2021年4月現在、フラットスペースは
感染症対策のためクローズ中