供養豆知識Q&A
節目の法要や様々なしきたりがあります。
心のこもったお別れ、供養を行うために、
その作法やマナーについて、知っておきたいものです。
お墓 その他
墓参りへはいつ行けばいいのですか?
■時期
基本的にはいつ行っても構いません。故人の命日や法要時、お彼岸以外に、地域によっては年末年始に家族でお参りするところもあるようです。
■方法
●仏式
寺院墓地の場合、初めにお寺に挨拶をして本尊にお参りします。
次に用意したたわしやぞうきん、歯ブラシで掃除をします。
花や故人の好きだった食べ物を供え、ろうそく、線香をたむけ、数珠を手にお参りします。
●神式
参拝の前に、仏式と同じように、挨拶をし、掃除をします。
線香はたむけず、花立に榊をお供えします。お神酒や洗い米、塩を供える場合もあります。
参拝は、神棚と同じように二拝二拍子一掃を行います。
●キリスト教式
特別な決まりはありませんが、十一月二日の「死者の日」には参拝する人が多いようです。カトリックの場合、掃除後墓前に生花を供え、賛美歌を歌い礼拝します。
墓を移したい時は?
先祖や家族のお墓ではなく、移り住んだ土地に新しくお墓を建て、新仏の遺骨を埋葬することを「分家」といいます。お墓を引き上げる時も新しく収める時も、僧侶を招いて法要を営みます。離村などにより完全にお墓を移したい時には、古い墓の遺骨を新しい墓に納めなければなりません。列車の場合は網棚などに乗せないようにし、タクシーを利用する場合は料金の他に心付けを渡すようにします。墓を移転する時、許可が必要となりますので、各市区町村役場に申請することを忘れずに。
新盆の迎え方はどのようにすればいいのでしょうか?
■基本的新盆
忌明けが過ぎてから初めて迎える盆を「新盆」あるいは「初盆」といいます。
忌明け前にお盆を迎えた時は、翌年を新盆とします。
■時期
お盆は盂蘭盆会といって、毎年七月十五日のほか旧暦の七月十五日、もしくは八月十五日に行うところなど、地域により異なります。関東は七月十五日に行います。
■内容
一般的なお盆では、十三日の夕方、精霊が迷わずに帰れるように、門口で迎え火を焚き盆提灯をつけます。十四、十五日は精霊は家にとどまり、十六日(または十五日)に送り火を焚いて送ります。新盆は特にていねいに供養を営みます。いちばん縁の深かった人が白張提灯を買って飾り、送り火で燃やします。仏壇には霊供膳を供え、盆棚には決まったお供えのほかに、故人の好きだった物や料理を盛るようにします。新仏のための祭壇を通常の盆棚とは別に用意することもあります。
■方法
法要は近親者を招いて営みますが、葬儀の時にお世話になった人も招き、ていねいに供養します。僧侶にお経をあげていただいた後は、法要の膳を皆で囲みます。お盆には、先祖の精霊が家に戻ってきていますので、墓参りはしません。
■お礼
僧侶へのお礼の表書きは「御布施」とします。
お中元とお歳暮
お世話になった方々や心をかけてくださった方へは、お礼の気持ちをこめて贈られるといいでしょう。忌明け前なら忌明け後に暑中見舞い、寒中見舞いとして贈られるのもひとつの方法です。